原理原則ゴルフ

コース設計の原理/コースガイド

ウィングドフット・ゴルフクラブ ウエストコース

アメリカ・ニューヨーク州マムロネック/開場1923年

1923年にメンバーへ開放された、A.W.ティリングハストの設計によるコース。全米オープンを1929年、1959年、1974年、1984年、2006年、2020年と6度開催してきた。10番「パルピット」、18番「レベレーションズ」が名物ホールとされる。

ウィングドフット・ゴルフクラブ ウエストコースは、設計家A.W.ティリングハストの手により造られ、1923年にメンバーへ開放されたと伝えられている。イーストコースと合わせて36ホールを有するクラブの中でも、ウエストコースはよりチャンピオンシップ向けの難易度を持つコースとされる。

全米オープンをこれまでに1929年、1959年、1974年、1984年、2006年、2020年の6度開催してきたとされ、アメリカ国内でも屈指の全米オープン開催実績を持つコースの一つである。10番ホールは「パルピット(Pulpit)」、18番ホールは「レベレーションズ(Revelations)」の愛称で呼ばれる名物ホールとされるが、具体的な距離やグリーン形状の詳細については本セッションでは十分な裏付けが取れなかった。

各ホールのヤーデージ・レイアウト・マネジメント

10番 10番「パルピット」

「パルピット(Pulpit)」の愛称で呼ばれる名物のパー3。クラブ公式サイトのコースツアーによれば距離は194/187/180/159/159ヤード(ティー別)とされ、全米オープン開催時にはさらに距離を伸ばした設定が使われており、2020年大会は214ヤード、2006年大会は188ヤードだったと記録されている。グリーンを取り囲むように左右にグリーンサイドバンカーが配置され、右バンカーの方が深いものの、グリーン自体が左から右へ傾斜しているため、右への外しの方がまだ寄せやすいとされる。グリーンは奥から手前にかけて着地点が狭まるテーブルトップ状の形状で、ピン位置によって難易度が大きく変わり、精度を最優先させるホールとして知られる(クラブ公式サイトおよびGolf Club Atlas、Wikipediaの大会記録で確認)。

18番 18番「レベレーションズ」

「レベレーションズ(Revelations)」の愛称で呼ばれる名物の最終ホール(パー4)。クラブ公式サイトのコースツアーによれば距離は460/430/414/379/347ヤード(ティー別)とされ、全米オープン開催時は2020年469ヤード、2006年450ヤードで設定されている。ウエストコースの中で唯一、グリーンの片側だけにバンカーが配置された特異な形状で、大きなフォルスフロントと手前左の棚状の段差、奥から中央への急な下り傾斜を持つ。2006年全米オープン最終日には、優勝争い中のフィル・ミケルソンがティショットを左に外して木に当て、セカンドも木に当たってわずか25ヤードしか進まず、サードもグリーンサイドバンカーの目玉ライに入るというハザードが絡んだダブルボギーで優勝を逃した舞台として知られ、ウィングドフットの厳しさを象徴するホールとされる(クラブ公式サイトおよびGolf Club Atlas、Wikipediaの大会記録で確認)。

コース全体のルーティング概観

ウィングドフット・ゴルフクラブ ウエストコースのホールルーティング模式図
公開されている情報をもとに作成したオリジナルの簡易模式図です。実測に基づく精密な測量図ではありません。

出典:USGA全米オープン開催履歴、Wikipedia「Winged Foot Golf Club」、golfclubatlas.com、top100golfcourses.com、golflink.com等をもとに再確認(2026-09-23)。開場年1923年・設計者A.W.ティリングハスト・全米オープン開催年(1929/1959/1974/1984/2006/2020の6回)は複数ソース一致で確認。ティリングハストは設計者として広く紹介されているが、本セッションではdesigners.jsonへの新規エントリー追加までは行わず、本文中の記述に留めた。10番・18番のヤーデージは出典間(チャンピオンシップティー基準と通常のクラブスコアカード基準)で数値が異なり単一値に確定できなかったため、また公式サイト(wfgc.org)のスコアカードにも直接アクセスできなかったため、具体的な距離は記載していない。