原理原則ゴルフ

ルール・用具規定の由来/用語集

パー(Par)の語源

「パー」はもともと株式相場の額面(normal figure)を意味する取引用語からの転用とされ、19世紀後半にゴルフの「理想的なプレーをした場合の基準打数」を表す言葉として定着した。

「パー(Par)」という語は、もともと株式相場の「額面(normal figure、par figure)」を意味する取引用語からの転用とされる。1870年、ゴルフ記者A.H. Dolemanが、プロゴルファーのDavid StrathとJames Andersonに「The Belt(優勝ベルト)」を獲得するのに必要なスコアを尋ねたところ、当時のPrestwick12ホールの「完璧なプレー」は49打になると回答があり、Dolemanはこれを同コースの"par"と呼んだという逸話が伝えられている。ただし、この逸話は史料由来が単一記事内の伝聞的な記述に近く、当時の新聞記事原文など一次史料までは確認できていない点には注意が必要である。その後、公式なコースレーティング制度が整備されたのは1890年代のことで、"par"が公式に認知されたのは1911年、USGAがレーティング基準を制定した時点とされる。

「パー」と対で語られる「ボギー(bogey)」は、1890年にCoventry Golf ClubのHugh Rotherhamが各ホールの「上手なゴルファーが取るべき打数」の基準を考案し"ground score"と呼んだことに始まるとされる。当時のゴルファーは、この「理想のスコア」を追いかける様子を、当時流行した歌の登場人物"Bogey Man"を追跡することになぞらえ、1890年代半ば〜後半に"bogey score"という語が定着した。用具やコース整備の進歩により上級者が容易にボギーを打ち破れるようになると、"par"がプロや上級アマチュアの目標スコアとして定着し、20世紀に入ってから米国で"bogey"は現在のような「パー+1打」を意味する語へと転用されるようになった。