原理原則ゴルフ

コース設計の原理/用語集

コース設計の三大思想(ペナル/ストラテジック/ヒロイック)

コース設計をプレーヤーに求める要素で分類する伝統的な三分法。ペナルは正しいプレーが一つに定まり実行力(スキル)を試し、ストラテジックは複数の攻め方を用意し判断力(マインド)を試し、ヒロイックはハザードを越えるかどうかの挑戦(ハート)を試す。

ゴルフコース設計論では、伝統的にペナル(penal)、ストラテジック(strategic)、ヒロイック(heroic)という三つの「学派」に分類して語られることが多い。ペナル設計は「正しいプレーの仕方は一つ」という思想に基づき、狙った通りのショット(多くは真っすぐ中央)を打てば報われ、フック・スライスやミスヒットは等しく罰せられる。身体的な実行力(スキル)に重きを置いた設計といえる。

ストラテジック設計は、複数のルート・攻め方をプレーヤーに用意し、リスクとリワードの選択そのものを試す思想で、C.B. Macdonaldが代表的な提唱者・実践者とされる。彼はセント・アンドリュースやNorth Berwick、Prestwickなどスコットランドの戦略的設計思想をアメリカに移植し、レダン・アルプス・エデン・ロードといった「テンプレートホール」の語彙を確立した(National Golf Links of America、1910年完成)。ヒロイック設計はペナルとストラテジックの中間に位置し、対角線状のハザードを直接越えるか安全に迂回するかをプレーヤーに迫ることで、挑戦する心(ハート)に訴える点が特徴とされる。なお、この「三つの学派」という分類自体はゴルフ専門メディア(The Fried Egg、GOLF.com等)で広く用いられているが、USGA等の一次公式文書による定義は確認できておらず、業界メディア発の分類として理解しておくのが安全である。