PING(ピン)/アイアン
Eye2アイアン
1982年発売。周辺加重によるキャビティバック形状の標準を確立したとされる歴史的モデルで、1985年追加のスクエアグルーブ版はスピン性能を巡りUSGAとの規則問題・訴訟に発展したことでも知られる。
Eye2は1982年に発売されたキャビティバック(背面をくり抜いた形状)アイアンで、創業者Karsten Solheimが追求した周辺加重(ヒール・トゥ加重をアイアンに応用したパーペタル・ウェイティング)の思想を体現したモデルとされる。ゴルフ史上最も売れたアイアンモデルの一つとも評され、以後の多くのメーカーによるキャビティバック設計の標準形の一つを確立したと位置づけられている。ライ角の違いをヘッド上のカラードット(色分けされた印)で識別できる独自のシステムも特徴とされる。
1985年には溝の形状を四角く彫ったスクエアグルーブ版が追加されたが、この溝形状がスピン量を過度に高めるとしてUSGAが規則上の適合性を問題視し、PING側がUSGAを相手取り約1億ドル規模の訴訟を起こす事態に発展したと伝えられている。最終的には和解に至り、当該モデルのツアー使用が認められた経緯があるとされる。この訴訟の経緯や年代についてはゴルフ専門メディア・フォーラムの記述に基づく部分が大きく、PING公式サイトでは規則関連のページで概要が触れられているにとどまる。
使用プロ
- ボブ・トゥエイ(Bob Tway) — 1986年全米プロゴルフ選手権の最終18番、バンカーからのホールアウトで優勝を決めた際にEye2を使用したとMyGolfSpyの特集記事が伝えている(一次資料での完全な裏付けは今回確認できていない)。
出典: PING公式サイト(グルーブ規則に関する説明ページ)、GolfWRXフォーラム、SwingYard等の専門メディアで発売年・訴訟の経緯が概ね一致することを確認。訴訟の詳細な金額・年次の一部は専門メディアの記述に依拠しており、独立した一次資料での完全な裏付けは今回できていない。