コース設計の原理/コースガイド
いぶすきゴルフクラブ
鹿児島県指宿市/開場1968年
設計:井上誠一
1968年開場、井上誠一設計の鹿児島県指宿市のチャンピオンコース。開聞岳山麓に位置し、カシオワールドオープンや2019年日本プロゴルフ選手権(石川遼優勝)など数々のプロトーナメントを開催してきた。
いぶすきゴルフクラブは、井上誠一の設計により1968年(昭和43年)8月23日に開場した、鹿児島県指宿市のチャンピオンコースである。「薩摩富士」とも呼ばれる開聞岳の山麓に位置し、開聞おろしと海風が交錯する難易度の高いコースとして知られる。18ホール・パー72、7,151ヤード、コースレート74.4の構成を持つ。
男子プロトーナメント「カシオワールドオープン」で1981年から2004年まで主要な開催地の一つを務め、2018年にはシニアツアー「いわさき白露シニアゴルフトーナメント」、2019年には第87回日本プロゴルフ選手権大会(最終日、石川遼がプレーオフの末に優勝)の舞台になるなど、九州を代表する競技コースの一つに数えられる。各ホールの特徴は公式サイトのコース紹介ページに基づき、代表ホールの解説として別途まとめている。
各ホールのヤーデージ・レイアウト・マネジメント
1番 パー4・433/411/332ヤード(HDCP7)
打ち下ろしのストレートなミドルホール。右にサイドバンカーとOB、左には椰子の木があり、ティーショットはほとんど真中狙い。ティーショットが左に曲がったときはグリーンを直接狙えなくなる場合がある。グリーンは緩やかなアンジュレーションでバーディーを十分狙えるホールとされる。バックティ433ヤード・レギュラーティ411ヤード・レディースティ332ヤード。
2番 パー4・405/389/258ヤード(HDCP3)
セカンド地点の両サイドには松の木があり、ティーショットを曲げてしまえばやや難しくなる。セカンド地点からグリーンにかけて打ち下ろしになり、高低差があるため距離感が難しい。グリーンも二段グリーンになっており、カップの位置によって攻め方も変わってくるホールとされる。バックティ405ヤード・レギュラーティ389ヤード・レディースティ258ヤード。
3番 パー4・435/371/328ヤード(HDCP13)
フラットでストレートなホールだが、フェアウェイの両サイドには幾つものサイドバンカーが配置されておりティーショットを難しくさせる。グリーン手前にもガードバンカーがある。セカンドからの距離はあまり残らないのでカップを直接狙ってもいいホールとされる。バックティ435ヤード・レギュラーティ371ヤード・レディースティ328ヤード。
4番 パー3・193/163/124ヤード(HDCP17)
18ホール中最も短い打ち下ろしのショートホール。打ち下ろしのため距離感を出すのが難しい。グリーン周辺には四方にガードバンカーが点在し、グリーンを確実に捉えておきたいホールとされる。バックティ193ヤード・レギュラーティ163ヤード・レディースティ124ヤード。
5番 パー5・638/552/456ヤード(HDCP1)
やや右にドッグレッグした最も距離のあるロングホール。パーオン狙いでパーを確実に取りにいきたいホールとされる。フェアウェイはアンジュレーションがあり、グリーンへはやや昇りになっており距離もあるため難しいホールとされる。バックティ638ヤード・レギュラーティ552ヤード・レディースティ456ヤード。
6番 パー3・201/178/120ヤード(HDCP15)
フラットなホールだがグリーン手前の両サイドにはガードバンカーがあり、左側は土手、右側は下りの傾斜になっている。ティーショットはグリーンを外さずに確実にグリーンオンを狙うべきホールとされる。バックティ201ヤード・レギュラーティ178ヤード・レディースティ120ヤード。
7番 パー4・410/378/314ヤード(HDCP9)
グリーン手前の100ヤード付近が150ヤードからグリーンへかけて大きく窪んでおり、ティーショットの落とし所がキーポイントになるホールとされる。ダウンスロープでのセカンドショットは免れたい。グリーンのアンジュレーションもかなりある難しいホールとされる。バックティ410ヤード・レギュラーティ378ヤード・レディースティ314ヤード。
8番 パー5・530/490/358ヤード(HDCP5)
ティーショットは打ち下ろし、セカンドからグリーンまで打ち上げになっているやや左ドッグレッグしたホール。ティーショットをフェアウェイにキープできれば2オンも狙えるが、曲げてしまえば無理をせずパーを取るように攻め方を切り替える方がよいとされる。バックティ530ヤード・レギュラーティ490ヤード・レディースティ358ヤード。
9番 パー4・421/374/293ヤード(HDCP11)
フェアウェイ右にはサイドバンカーがあり、さらに右は下りの傾斜になっているためなるべく右には曲げたくない。左は高台になっているがさらに左にはOBゾーンが待っている。フェアウェイ真中で確実にパーオンを狙いたいホールとされる。バックティ421ヤード・レギュラーティ374ヤード・レディースティ293ヤード。
10番 パー4・430/402/314ヤード(HDCP4)
やや左にドッグレッグしたミドルホール。フェアウェイ右サイドにはバンカーがあり、アゲンストの場合は気になるのでフェアウェイ左サイドを目標にティーショットする。セカンドは120ヤードほどしか残らずバーディーを十分狙えるが、右からの横風に注意が必要で、バーディーもボギーも出やすいホールとされる。バックティ430ヤード・レギュラーティ402ヤード・レディースティ314ヤード。
11番 パー4・388/366/287ヤード(HDCP14)
距離はないが、フェアウェイ右から左へと傾斜しているためセカンドがつま先上がりのライになる。右サイドが高台になっているので多少右に曲がってもボールは転がり落ちてくる。3段グリーンの一番上にピンがあると距離感が難しく、インコース最初のキーホールとされる。バックティ388ヤード・レギュラーティ366ヤード・レディースティ287ヤード。
12番 パー3・186/154/137ヤード(HDCP18)
打ち下ろしのためティーショットはショートアイアンになり、バーディーを取りやすいホールとされる。しかし左から右へのサイドウィンドが吹いた場合、距離感・方向性を正確に把握しないとピンそばにはつけられない。バックティ186ヤード・レギュラーティ154ヤード・レディースティ137ヤード。
13番 パー5・545/510/415ヤード(HDCP8)
フェアウェイ両サイドにバンカーがあり、絶対に避けなければいけない。それが風の中での最低条件であり、残りの約230〜240ヤードは普通のプレーヤーでスプーン、飛ぶ人であれば2〜3番アイアンで2オンを狙えるホールとされる。バックティ545ヤード・レギュラーティ510ヤード・レディースティ415ヤード。
14番 パー4・411/387/299ヤード(HDCP12)
インコース第二のキーホール。左には林がせり出しているのでティーグランドからはフェアウェイが狭く見える。右からのフェローだと楽に2オンできるが、左からのアゲンストだとセカンドをグリーン手前の花道に刻み寄せワンのパーを狙う作戦に切り替えた方が賢明とされ、グリーンオーバーは要注意とされる。バックティ411ヤード・レギュラーティ387ヤード・レディースティ299ヤード。
15番 パー4・435/368/309ヤード(HDCP2)
フェアウェイ左のバンカーに向かって軽いフェードボールで攻めるか、右の木を狙ってドローボールで攻めるか、持ち球によって変わってくるホール。セカンドは打ち上げになるので1〜2番手大きいクラブを選択することになる。グリーンは受けているが傾斜がきついのでピン手前から攻めるのが得策とされる。バックティ435ヤード・レギュラーティ368ヤード・レディースティ309ヤード。
16番 パー4・455/395/323ヤード(HDCP6)
距離の長いミドルホールだが、打ち下ろしの右ドッグレッグのためセカンドはショートアイアンでグリーンを狙える。狙い目はフェアウェイ右サイドで、たとえ右の傾斜に落ちても下まで転がってくるので思い切ってショートカットを狙ってもよいとされる。バックティ455ヤード・レギュラーティ395ヤード・レディースティ323ヤード。
17番 パー3・206/184/137ヤード(HDCP16)
イン池超えのショートホールだが、池を避けてグリーン右サイドを狙った場合、グリーンを外すとアプローチが難しくなる。中央より前方にピンがある場合はティーショットの落としどころが難しい。グリーンも微妙なアンジュレーションがあり、特に右奥から左へ急な下りになっているため3パットの可能性が高いとされる。バックティ206ヤード・レギュラーティ184ヤード・レディースティ137ヤード。
18番 パー5・508/476/347ヤード(HDCP10)
最も短いロングホール。2オンも可能だが、グリーン左手前に背丈よりも高いアゴのあるバンカーが待ち受けている。2オンを狙うよりも左右のバンカーの手前に落として3打目でピンに寄せる方が正しいバーディールートとされ、ティーショット・セカンドショットとも飛距離より方向性を重視しフェアウェイキープしていくことが良い結果をもたらすとされる。バックティ508ヤード・レギュラーティ476ヤード・レディースティ347ヤード。
出典:ゴルフダイジェストオンライン(GDO)コース紹介記事、Wikipedia「いぶすきゴルフクラブ」「井上誠一」、楽天GORA(https://booking.gora.golf.rakuten.co.jp/voice/detail/c_id/460004/、上田治ならぬ井上誠一設計コース特集ページ)の複数ソースで裏取り。開場1968年8月23日はGDO記事で確認。設計者井上誠一、18ホール・パー72・7,151ヤード・コースレート74.4はGDO記事とWikipediaで一致。楽天GORA評価は2026-09-24再fetchで★4.8・439件を確認(前回調査時点の434件から微増)。カシオワールドオープン(1981〜2004年)の開催歴、2018年いわさき白露シニア、2019年日本プロゴルフ選手権(石川遼優勝)は、GDO記事とゴルフダイジェストオンライン報道記事・大会公式カレンダーの複数ソースで確認。ただしカシオワールドオープンの各年開催会場が輪番だったかどうかの詳細は未確認。各ホールのPar・HDCP・バック/レギュラー/レディースティのヤーデージ・特徴解説は、指宿ゴルフ倶楽部公式サイト(https://ibusukigolf.iwasakihotels.com/course.php)のコース紹介ページに基づきholeNotesへ追加した。同ページ記載の全長はバックティ合計7,230ヤード・コースレート(男子バック)75.0であり、本文で採用しているGDO/Wikipedia由来の「7,151ヤード、コースレート74.4」という数値と差異がある。いずれも算出方法・改修時期の違いによる可能性があり、本セッションではどちらが最新かを一次情報のみで確定できなかったため、本文の数値は変更せずこの差異のみを付記する。17番ホール(パー3・206ヤード、池絡み、2019年大会に向け原設計に近い形へ改修)については従来GDO記事1ソースのみの確認にとどまっていたが、2ソース目での裏付けが取れなかったため今回、公式サイトのコース紹介ページでHDCP・特徴解説が確認できたためholeNotesへ追加した。