コース設計の原理/コースガイド
伊勢カントリークラブ
三重県度会郡玉城町/開場1965年
設計:井上誠一
1965年開場、井上誠一設計の三重県玉城町の名門コース。尾根・谷・森・池を巧みに取り込んだレイアウトで「傑作の一つ」とも評され、日本アマチュア選手権など全国規模の競技会を開催してきた。
伊勢カントリークラブは、井上誠一の設計により1965年(昭和40年)に三重県度会郡玉城町で開場した。南勢地区のゴルフ場不足を受け、伊勢商工会議所が中心となり建設が進められたと伝えられる。打ち上げ・打ち下ろしを織り交ぜた尾根や谷、森、池を巧みに取り込んだレイアウトが特徴で、井上誠一の設計の中でも傑作の一つに数えられるとの評がある。18ホール・パー72、2グリーン制(B1・B2)を採用。旧称ではベント・高麗の2グリーンだったが、公式サイトによれば2023年2月1日付でグリーン名称が変更され(B→B1ベントグリーン、K→B2ベントグリーン)、現在は両グリーンともベントグリーンであるし、両グリーンともヤーデージを揃える設計上の工夫が施されている。
日本ゴルフ協会(JGA)主催の全国規模競技会の舞台にもなっており、第104回日本アマチュアゴルフ選手権競技のほか、2026年度第32回日本グランドシニア選手権競技の開催も決定している。コース全長は公式サイトの「コース案内」ページによれば7,007ヤード(B2グリーン)/7,021ヤード(B1グリーン)、パー72、コースレート73.5、総面積99万平方メートル、標高差20メートル、設計は井上誠一。各ホールの特徴は同公式サイトのホール別模式図に基づき、代表ホールの解説として別途まとめている。
各ホールのヤーデージ・レイアウト・マネジメント
1番 パー4・黒419ヤード(HDCP5)
まっすぐなミドルホール。右200ヤード付近のバンカーと左の森林に注意。セカンドはやや打ち上げで、花道から攻めるのが安全とされる。グリーンオーバーに注意。グリーンセンターまでの距離はB2グリーン/B1グリーンの順に、黒ティ419/414ヤード、青ティ398/393ヤード、白ティ377/372ヤード、黄ティ347/342ヤード、赤ティ347/342ヤード、桃ティ291/285ヤード。
2番 パー4・黒395ヤード(HDCP9(B1)/11(B2))
右ドッグレッグのミドルホール。240ヤードで突き抜けに注意、池が待ち受ける。第2打はグリーンオーバーに注意、グリーンは上から早く奥からのアプローチは寄せにくいとされる。花道から手堅く攻めるのが安全。B1グリーン左、B2グリーン右の急斜面に外すとアプローチ困難で、ロストボールにもなりやすいため要注意。グリーンセンターまでの距離はB2グリーン/B1グリーンの順に、黒ティ395/406ヤード、青ティ360/371ヤード、白ティ360/371ヤード、黄ティ337/331ヤード、赤ティ325/315ヤード、桃ティ310/300ヤード。
3番 パー5・黒556ヤード(HDCP1(B2)/11(B1)・ドラコン推奨ホール)
打ち下ろしのロングホール。左右ラフの谷は要注意で、安全にレイアップを。2打目からはフェアウェイが右傾斜になっているため左目から攻めるのが安全とされる。グリーンセンターまでの距離はB2グリーン/B1グリーンの順に、黒ティ556/526ヤード、青ティ529/499ヤード、白ティ509/479ヤード、黄ティ432/404ヤード、赤ティ432/404ヤード、桃ティ391/362ヤード。
4番 パー4・黒424ヤード(HDCP1(B1)/9(B2))
まっすぐなミドルホール。フェアウェイが狭く、右サイドはOB。右194ヤード付近のバンカーに注意で、打込みの恐れがありティーショットは特に注意とされる。B1グリーンは縦長の3段グリーン。グリーンセンターまでの距離はB2グリーン/B1グリーンの順に、黒ティ424/430ヤード、青ティ388/394ヤード、白ティ360/368ヤード、黄ティ340/348ヤード、赤ティ340/348ヤード、桃ティ315/323ヤード。
5番 パー3・黒179ヤード(HDCP17)
池越えのやや打ち上げのショートホール。グリーン手前はバンカーに囲まれている。グリーンオーバーも奥に傾斜しているためキャリーでグリーンを狙う距離感が必要とされる。B1グリーン右の急斜面に外すとアプローチ困難で、OBにもなりやすいため要注意。グリーンセンターまでの距離はB2グリーン/B1グリーンの順に、黒ティ179/179ヤード、青ティ162/162ヤード、白ティ157/162ヤード、黄ティ148/148ヤード、赤ティ148/148ヤード、桃ティ148/148ヤード。
6番 パー5・黒526ヤード(HDCP7)
豪快な左ドッグレッグで打ち下ろしのロングホール。左フック、右突き抜けに注意。第2打は距離より第3打を考えた正確なショットが求められ、グリーンオーバーに注意とされる。グリーンセンターまでの距離はB2グリーン/B1グリーンの順に、黒ティ526/510ヤード、青ティ507/491ヤード、白ティ475/459ヤード、黄ティ472/456ヤード、赤ティ472/456ヤード、桃ティ388/372ヤード。
7番 パー4・黒427ヤード(HDCP13(B1)/3(B2))
まっすぐで230ヤード地点から急な打ち下ろしとなるミドルホール。ティーショットは3つのバンカーと右OBに注意。グリーンはB1・B2とも砲台型でグリーンオーバーに要注意、花道から攻めるのが安全とされる。グリーンセンターまでの距離はB2グリーン/B1グリーンの順に、黒ティ427/393ヤード、青ティ392/358ヤード、白ティ371/339ヤード、黄ティ371/339ヤード、赤ティ371/339ヤード、桃ティ288/256ヤード。
8番 パー4・黒359ヤード(HDCP3(B1)/13(B2))
まっすぐなミドルホール。両サイドOBのため正確なティーショットが必要。セカンド地点は左サイドに傾斜しているため右目から攻めるのがセオリーとされる。グリーンセンターまでの距離はB2グリーン/B1グリーンの順に、黒ティ359/393ヤード、青ティ329/363ヤード、白ティ329/363ヤード、黄ティ307/341ヤード、赤ティ272/309ヤード、桃ティ272/309ヤード。
9番 パー3・黒224ヤード(HDCP15)
池越えのショートホール。グリーンは6つのバンカーに囲まれている。風向きに注意したクラブ選択が必要とされる。グリーンセンターまでの距離はB2グリーン/B1グリーンの順に、黒ティ224/212ヤード、青ティ171/159ヤード、白ティ149/140ヤード、黄ティ149/140ヤード、赤ティ149/140ヤード、桃ティ149/140ヤード。
10番 パー4・黒409ヤード(HDCP16(B1)/6(B2))
まっすぐでやや打ち下ろしのミドルホール。右222ヤードにクロスバンカー。セカンドからはやや打ち上げで、グリーン周りのバンカーに注意して攻めるとされる。グリーンセンターまでの距離はB2グリーン/B1グリーンの順に、黒ティ409/376ヤード、青ティ393/357ヤード、白ティ379/341ヤード、黄ティ365/323ヤード、赤ティ351/314ヤード、桃ティ288/248ヤード。
11番 パー5・黒539ヤード(HDCP8(B1)/10(B2)・ドラコン推奨ホール)
ティーショットは思い切って振り抜けるホール。左230ヤードにクロスバンカーがあり、セカンドショットまでは右から攻めるのが秘訣とされる。B2グリーンは2段グリーン。グリーンセンターまでの距離はB2グリーン/B1グリーンの順に、黒ティ539/562ヤード、青ティ514/537ヤード、白ティ481/508ヤード、黄ティ451/480ヤード、赤ティ451/480ヤード、桃ティ402/438ヤード。
12番 パー4・黒424ヤード(HDCP2)
距離のあるミドルホール。ティーショットは右目狙い。セカンドは打上げとなる。グリーンは砲台でオーバーは厳禁、大叩きの恐れがあり花道狙いが安全とされる。グリーンセンターまでの距離はB2グリーン/B1グリーンの順に、黒ティ424/448ヤード、青ティ365/389ヤード、白ティ335/359ヤード、黄ティ295/319ヤード、赤ティ295/319ヤード、桃ティ265/289ヤード。
13番 パー4・黒409ヤード(HDCP14(B1)/12(原文表記ママ、B1と重複記載されており印刷上の誤記の可能性がある))
右ドッグレッグのミドルホール。右サイドは谷でセーフだが大叩きの恐れがある。ティーショットは左の山裾狙いで正確性を重視し、セカンドはグリーンオーバーに注意とされる。ローカルルール「赤杭」(ドロップエリアより1打付加)が設定されている。グリーンセンターまでの距離はB2グリーン/B1グリーンの順に、黒ティ409/377ヤード、青ティ377/345ヤード、白ティ377/345ヤード、黄ティ345/314ヤード、赤ティ345/314ヤード、桃ティ281/250ヤード。
14番 パー3・黒207ヤード(HDCP12(B1)/16(B2))
やや打上げのショートホール。グリーンオーバーは禁物で急激に下っている。バンカーに注意しつつ、花道から攻めるのが安全とされる。グリーンセンターまでの距離はB2グリーン/B1グリーンの順に、黒ティ207/201ヤード、青ティ180/173ヤード、白ティ161/155ヤード、黄ティ131/129ヤード、赤ティ131/129ヤード、桃ティ131/129ヤード。
15番 パー4・黒394ヤード(HDCP10(B1)/14(B2))
まっすぐなミドルホール。右サイドはOBと右バンカーに注意で、左山裾が狙い目とされる。セカンドは右バンカー先端付近から下り傾斜になり、左足下がりのショットとなる。グリーンセンターまでの距離はB2グリーン/B1グリーンの順に、黒ティ394/406ヤード、青ティ365/377ヤード、白ティ365/377ヤード、黄ティ339/351ヤード、赤ティ310/316ヤード、桃ティ269/274ヤード。
16番 パー4・黒433ヤード(HDCP4)
打ち下ろしで距離の長い左ドッグレッグのホール。ロングヒッターは左山越えのショートカットをそそられるが、抜けなければ大叩きの危険があり、山裾狙いが安全とされる(山越えはキャリーで240ヤード以上が必要)。グリーンセンターまでの距離はB2グリーン/B1グリーンの順に、黒ティ433/457ヤード、青ティ396/419ヤード、白ティ396/419ヤード、黄ティ351/373ヤード、赤ティ328/357ヤード、桃ティ306/335ヤード。
17番 パー3・黒169ヤード(HDCP18)
池越えのやや打ち下ろしのショートホール。距離はないが深いバンカーに囲まれており、見た目ほどやさしくはないとされる。設計者・井上誠一氏が開場記念杯でホールインワンを達成したホールとして公式サイトで紹介されている。グリーンセンターまでの距離はB2グリーン/B1グリーンの順に、黒ティ169/179ヤード、青ティ135/142ヤード、白ティ135/142ヤード、黄ティ115/127ヤード、赤ティ115/127ヤード、桃ティ115/127ヤード。
18番 パー5・黒514ヤード(HDCP6(B1)/8(B2))
まっすぐなロングホール。左207ヤードにバンカー。ティーショットは右の松林に注意しつつフェアウェイ左サイドから攻め、セカンドは右の山裾が狙い目とされる。グリーンセンターまでの距離はB2グリーン/B1グリーンの順に、黒ティ514/552ヤード、青ティ490/528ヤード、白ティ490/528ヤード、黄ティ414/451ヤード、赤ティ414/452ヤード、桃ティ391/433ヤード。
出典:伊勢カントリークラブ公式サイト(ise-cc.com)、Wikipedia「伊勢カントリークラブ」、楽天GORA(https://booking.gora.golf.rakuten.co.jp/voice/detail/c_id/240005/、guide/disp/c_id/240005/)、じゃらんゴルフの複数ソースで裏取り。開場1965年10月10日は公式サイト「1965年開業」の記載とじゃらんゴルフ紹介記事で照合。設計者井上誠一、18ホール・パー72、ベント・高麗の2グリーン制は公式サイト・Wikipedia・楽天GORAで一致確認。「傑作の一つ」との評はじゃらんゴルフ系紹介文由来で、一次資料(井上誠一本人インタビュー原典)までは未確認。ヤーデージ・コースレートはソース間で差異が見られた(Wikipedia7,002ヤード、楽天GORA course_info7,021〜7,039ヤード等)が、公式サイトの「コース案内」ページ(https://www.ise-cc.com/course/top.html)に明記されている7,007ヤード(B2グリーン)/7,021ヤード(B1グリーン)・コースレート73.5を一次情報として本文に採用した。また、各ホールのPar・HDCP・6色のティーマーカー(黒・青・白・黄・赤・桃)ごとのB1G/B2Gヤーデージ・特徴解説は、同公式サイトに掲載されたホール別模式図18枚を直接読み取って書き起こした。18ホールのPar合計は36+36=72で、公式サイトの「パー72」表記と一致する(2019年の大会フライヤー等に見られる「パー71」表記は、より現行かつ直接的な公式コース案内ページの記載により当セッションでは採用しない)。18ホールのB2Gヤーデージ合計は7,007、B1Gヤーデージ合計は7,021となり、上記コース案内ページの全長表記と完全に一致することを確認した。なお13番ホールはHDCP表記が「14/B1・12/B1」となっており、後者は印刷上B2の誤記の可能性があるが、公式サイトの表記をそのまま転記し、sourceNotes上でその旨を付記した。ティーマーカーの名称(CHAMP/BACK等)は公式サイトのホール別模式図・コース案内ページのいずれにも記載がなく、独自にカテゴリ名を当てはめることは避け、模式図上のマーカー色(黒・青・白・黄・赤・桃)のみで表記した。楽天GORA評価は2026-09-24再fetchで4.5/1,719件を確認(WebSearchスニペットでは4.4、前回調査時点のスナップショットでは4.06/1,588件との差異があり、楽天GORAの評価は直近6ヶ月平均のため変動する。掲載直前の再確認を推奨)。第104回日本アマチュアゴルフ選手権競技、2026年度第32回日本グランドシニア選手権競技の開催は公式サイトの記載による。17番ホールでの開業記念コンペ・ホールインワンの逸話は公式サイトのトップページ(https://www.ise-cc.com/)とホール別模式図(17番、「設計者:井上誠一氏が開場記念杯でホールインワンを達成されたホール」とのキャプション)の2箇所で独立に確認できたため、Par・HDCP・ヤーデージとあわせてholeNotesへ追加した。