コース設計の原理/コースガイド
オークモント・カントリークラブ(Oakmont Country Club)
アメリカ合衆国ペンシルベニア州オークモント/開場1904年
設計:ヘンリー・C・ファウンズ(Henry C. Fownes)
実業家ヘンリー・C・ファウンズが1903年に自ら設計・造成したパークランドコース。息子ウィリアム・ファウンズが40年以上にわたり改良を重ね、200近いバンカー(3番・4番間の「チャーチ・ピュー(教会の長椅子)バンカー」を含む)と非常に速いグリーンを特徴とする、全米屈指の難コースに育て上げた。US Openを記録的な10回開催している。
オークモント・カントリークラブは1903年、実業家ヘンリー・C・ファウンズが150人の作業員と2ダース近いラバの力を借りて1年ほどで造成した、彼が唯一手がけたゴルフコース設計とされる。1910年からはその子ウィリアム・C・ファウンズ・ジュニアがコース運営を引き継ぎ、選手たちの外したショットの傾向を観察しながら樹木やバンカーを追加するなど、40年以上にわたって改良を重ねたと伝えられている。
ウィリアムが加えたバンカーは200近くに上るとされ、最盛期には330を超えるバンカーがコースに存在したとも伝えられる(現在は175前後とされる)。中でも3番・4番ホールの間に横たわる「チャーチ・ピュー(教会の長椅子)バンカー」は、フィラデルフィアのスプリングヘイヴン・クラブにある類似のバンカーから着想を得たとされ、当初は独立した6つのバンカー群だったものが1927年から1935年のUS Openの間に一体化されて現在の姿に近づき、1962年大会後・2007年大会前にもさらに「長椅子」が追加されたと伝えられている。現在の規模は長さ約102ヤード・幅約42ヤードに及ぶとされる。グリーンは非常に速いことで知られ、メンバープレーでもスティンプメーター値が13〜14に達することがあるとされる。US Openは記録的な10回にわたりオークモントで開催されている。
各ホールのヤーデージ・レイアウト・マネジメント
3番 チャーチ・ピュー・バンカー(3番・4番間)
3番・4番フェアウェイの間に横たわる、コース全体を象徴する巨大な複合バンカー。芝で覆われた「長椅子」状の畝(うね)が十数本連なる構造で、当初6つだった独立バンカーが複数回のUS Open開催を経て一体化・拡張され、現在の姿になったとされる。ひとたび捕まると脱出だけで数打を要することもあるとされ、オークモントの難易度を象徴するハザードとして知られる。
コース全体のルーティング概観
出典:Oakmont Country Club公式サイト(oakmontcc.org「History of Oakmont Country Club」)、Golf Monthly「Church Pew Bunker: Oakmont's Famous And Fearsome Sand Trap」、golf.com「Oakmont church pew bunker: The treacherous hazard explained」、USGA「Fownes: The Oakmont Architect」、Wikipedia「Oakmont Country Club」等をもとに構成。開場年は公式サイトで「1903年6月正式設立・同年9月着工、1904年10月1日プレー開始」と明記されているため、openedYearを1904年(プレー開始年)に修正した(設計・着工は1903年)。チャーチ・ピュー・バンカーの長さ約102ヤード・幅約42ヤード・畝13本という記載は、2025年全米オープン前の改修後の現行数値としてgolf.com記事で確認済み。バンカー総数(累計)の細部は資料間で数値の幅があるため、代表的な記載を採用し断定は避けた。