原理原則ゴルフ

コース設計の原理/コースガイド

パインバレー・ゴルフクラブ(Pine Valley Golf Club)

米国ニュージャージー州パインバレー

設計:ジョージ・クランプ(George Crump)H.S.コルト(Harry Shapland Colt)

フィラデルフィアのアマチュアゴルファー、ジョージ・クランプが1913年に設立し、H.S.コルトをはじめ複数の名設計家の協力を得て作り上げた全米屈指の難コース。「隣のホールが見えてはならない」という設計思想で知られ、Golf Digest誌の全米コースランキングで長年1位に位置づけられている。

パインバレー・ゴルフクラブは1913年、フィラデルフィアのアマチュアゴルファーであったジョージ・クランプ(1871〜1918年)によって設立された。クランプは自ら設計を主導しつつ、イギリスの設計家H.S.コルトをはじめ、A.W.ティリングハスト、ヒュー・ウィルソン、ジョージ・C・トーマス・ジュニアら当時を代表する設計家たちの助言を取り入れながらコースを作り上げたと伝えられている。最初の11ホールは1914年に非公式に開場したが、1918年にクランプが死去した時点で4ホールが未完成のまま残され、これらは1922年に完成した。

クランプは「隣り合うホールを平行に配置しない」「プレー中のホール以外は視界に入れない」という独自の原則を掲げ、1ラウンドでバッグの全クラブを使わせることを狙いとしたと伝えられている。パー70・チャンピオンティ7,201ヤード、コースレート内でも屈指のスロープレーティング155を持つ難コースで、設計家ロバート・トレント・ジョーンズは「世界のどのコースよりも多くの名ホールを持つ」と評したとされる。Golf Digest誌の「全米グレイテスト・コース」では長年にわたり首位に位置づけられている。

各ホールのヤーデージ・レイアウト・マネジメント

7番 パー5(コース屈指の難ホールとされる)

広大なウェイストエリアと起伏に富んだフェアウェイを持つロングホールで、コース内でも特に難易度が高いホールの一つとして紹介されることが多い。正確なティショットと計画的なレイアップが要求される。

出典:Wikipedia英語版「Pine Valley Golf Club」「George Crump」「Harry Colt」、GAP Golf、Golf Club Atlasをもとに構成。会員制クラブのため公式サイトでの一般公開情報は限定的(今回は見つからず)。クランプ死去時期・未完成ホールの完成年・設計思想・パー70/チャンピオンティ7,201ヤード/スロープレーティング155は複数資料で一致確認(ヤーデージは7,197ydとする資料もあり微差は未確定)。開場年(openedYear)は設立1913年・部分開場1914年・完成1922年のいずれを採るか単一基準が確認できず、今回は設定を見送った。共同設計者として名前が挙がるA.W.ティリングハスト、ヒュー・ウィルソン、ジョージ・C・トーマス・ジュニアに加え、Golf Club Atlasではウィリアム・フリン、C.B.マクドナルド、C.H.アリソン、ペリー・マクスウェルの関与にも言及があるが、いずれも個別の役割分担まで本セッションでは裏付けが取れなかったため、designerSlugsには含めず本文中の言及にとどめた。7番ホールはパー5・通称「Hell's Half Acre」バンカーが名物という点は複数資料で一致するが、ヤーデージは資料により573〜638ヤードと差異が大きく確定できないため、既存の概要紹介にとどめている。