原理原則ゴルフ

コース設計の原理/コースガイド

セント・アンドリュース オールドコース(Old Course at St Andrews)

スコットランド・ファイフ州セント・アンドリュース

設計:オールド・トム・モリス(Old Tom Morris)

特定の設計家が一から作り上げたのではなく、何世紀にもわたる自然発生的な変遷を経て現在の姿になったとされる、ゴルフ発祥の地の一つ。7つのダブルグリーンを持つ特異な構造と、全英オープン選手権(The Open)を史上最多の30回開催してきた歴史で知られる。

セント・アンドリュースのオールドコースは、ゴルフの起源そのものと分かちがたく結びついたリンクスコースである。1764年、当時22ホールあったコースについて、キャプテンのウィリアム・セント・クレアの決定により最初と最後の4ホールをそれぞれ2ホールに統合したことで18ホール構成が生まれ、これが今日の「1ラウンド18ホール」という世界標準の起源になったと広く伝えられている。

コースは単一の設計家によるものではなく、1850年代のダウ・アンダーソン、そして1860年代にリンクスの管理者(Keeper of the Green)に就任したオールド・トム・モリスらの手による整備・改良が積み重ねられて現在の姿になったとされる。モリスは1番・18番グリーンを新設し、2番から7番のフェアウェイを整え、1863年頃には1番グリーンと17番グリーンを分離するなど、現在知られる7つのダブルグリーン・4つのシングルグリーンからなる構造の基礎を作ったと伝えられている。

オールドコースは全英オープン選手権(The Open Championship)の会場として1873年以来これまでに30回開催されており、これは全コース中最多とされる。現在は5年に一度のペースで開催地に選ばれている。17番「ロード・ホール」はチャンピオンシップゴルフにおける最も難しいパー4の一つとして知られ、18番「トム・モリス」はグリーン手前の窪地「ヴァレー・オブ・シン」と旧市街を背景にした、ゴルフ界で最も見分けやすいフィニッシングホールの一つと評される。

各ホールのヤーデージ・レイアウト・マネジメント

17番 ロード・ホール(パー4・約495ヤード)

オールドコースホテルの一角と壁越しにブラインドで打ち出すティショットから始まる、チャンピオンシップゴルフで最も難しいパー4の一つとされるホール。ホール名の由来となった道路(ロード)とバンカーがグリーン際に絡み、正確な攻め方が求められる。

18番 トム・モリス(フィニッシングホール)

グリーン手前の窪地「ヴァレー・オブ・シン」と、旧市街セント・アンドリュースの町並みを背景に持つ、ゴルフ界で最も見分けやすいとされるフィニッシングホール。正確なヤーデージ・パーは資料間で表記が揺れるため、現地スコアカードでの確認を推奨する。

コース全体のルーティング概観

セント・アンドリュース オールドコース(Old Course at St Andrews)のホールルーティング模式図
公開されている情報をもとに作成したオリジナルの簡易模式図です。実測に基づく精密な測量図ではありません。

出典:Wikipedia「Old Course at St Andrews」「Old Tom Morris」、The Open公式サイト(theopen.com)、The Fried Egg、golfpass.com等をもとに構成。開場年は特定の年に定めがたいため記載していない。各ホールの正確なヤーデージ・パーは資料間で表記の揺れが見られ、断定を避けた。(2026-09-23再確認:17番ロードホールがパー4・約495ヤードであることをtheopen.com公式コースガイド・公式スコアカードデータ複数ソースで再確認、既存記載に変更なし)