コース設計の原理/設計家名鑑
オールド・トム・モリス(Old Tom Morris)
1821 - 1908
セント・アンドリュースのグリーンキーパー(Keeper of the Green)兼プロゴルファーとして19世紀後半のゴルフコース設計の礎を築いた人物。オールドコースの1番・18番グリーンを整備し、現在の18ホール構成・複数ホール共有のダブルグリーンの原型を作ったとされる。
代表作:セント・アンドリュース オールドコース(整備・改良)
オールド・トム・モリスは1864年にセント・アンドリュースへ戻り、リンクスの管理者(Keeper of the Green)兼プロフェッショナルに就任した。当時荒廃していたオールドコースの整備に着手し、1番・18番グリーンを新設したほか、2番から7番にかけてのフェアウェイを現在の形に近づけ、グリーンを拡張して複数のピン位置を確保できるようにしたと伝えられている。1863年頃には1番グリーンと17番グリーンを分離し、現在知られる7つのダブルグリーン・4つのシングルグリーンからなる18ホール構成の原型を作り上げたとされる。
モリスはセント・アンドリュースでの仕事にとどまらず、英国各地のリンクスコース設計・改修にも関与し、近代ゴルフコース設計の先駆者の一人と位置づけられている。ただし、オールドコース自体は特定の一人の設計家が一から作り上げたものではなく、何世紀にもわたり自然の地形とプレーヤーの慣習の積み重ねで形作られてきた経緯があり、モリスの関与も「整備・改良」という性格が強い点には留意したい。
コースガイド
セント・アンドリュース オールドコース(Old Course at St Andrews)
特定の設計家が一から作り上げたのではなく、何世紀にもわたる自然発生的な変遷を経て現在の姿になったとされる、ゴルフ発祥の地の一つ。7つのダブルグリーンを持つ特異な構造と、全英オープン選手権(The Open)を史上最多の30回開催してきた歴史で知られる。
カーヌスティ・ゴルフリンクス(Carnoustie Golf Links)Championship Course
スコットランド東海岸のリンクスコースで、The Open選手権を8回開催(1931・1937・1953・1968・1975・1999・2007・2018年)してきた、世界屈指の難コースとされる。バリー・バーン(小川)が幾度も横切る18番は「世界で最も厳しい最終ホールの一つ」として知られ、1999年大会でのジャン・ヴァンデヴェルデの大叩きの舞台としても有名。
ミュアフィールド(The Honourable Company of Edinburgh Golfers)
現存する世界最古の記録を持つゴルフクラブ「The Honourable Company of Edinburgh Golfers」が1891年にオールド・トム・モリスの設計で開いたコース。1925年にはハリー・コルトが大規模に改造し、外側9ホールと内側9ホールが互いに逆回りで重なる独特のルーティングとなった。The Open選手権を16回開催している。
出典:Wikipedia(Old Course at St Andrews/Old Tom Morris)等をもとに構成。個別の改良時期・範囲について複数資料間で細部の表記が揺れるため、大きな流れのみを記載。