クラブの原理/用語集
MOI(慣性モーメント)
クラブヘッドが重心周りに回転しようとする力に対する抵抗の大きさを示す物理量。値が大きいほどミスヒット時のフェース向きのブレが小さくなり、方向安定性が高まる。
MOI(Moment of Inertia)は、クラブヘッドが重心を軸に回転しようとする動きへの抵抗の大きさを表す物理量で、単位はg・cm²(グラム・平方センチメートル)で表される。ヒール寄りやトウ寄りで打ってしまうオフセンターヒットの際、MOIが高いクラブほどフェースが開閉しにくく、ボールの初速・方向性の低下を抑えやすい。
USGA(全米ゴルフ協会)とR&Aのルールでは、クラブを60度のライ角で構えた状態で、重心を通る鉛直軸まわりのMOIが5900g・cm²(テスト許容誤差100g・cm²を含めると実質上限は約6000g・cm²)を超えてはならないと規定されている。現行の大型ドライバーヘッドの多くは、この上限近くまでMOIを高める方向で設計されている。MOIはヘッド重量とその重量分布(特にヘッド重心からの距離の二乗に比例する慣性半径)で決まるため、周辺加重設計(パリメーター・ウェイティング)を採用したアイアンやドライバーほどMOIが高くなる傾向がある。