ルール・用具規定の由来/用語集
ハンディキャップ(World Handicap System)
プレーヤーの技量差を数値化し、異なる技量のプレーヤー同士が対等に競技できるようにする制度。現行の世界共通制度がWorld Handicap System(WHS)で、2020年1月から世界的に段階導入された。
ハンディキャップという語は、17〜18世紀のパブで行われた賭け取引ゲーム「hand in cap」に由来するとされる。審判役が2人のプレーヤーの持ち物の価値差を査定し、その差額を帽子(cap)の中の掛け金でやり取りする遊びで、"hand in cap"が"hand i'cap"を経て"handicap"へと短縮されたという語源説が伝えられている。1850年代に競馬用語として転用され、ゴルフ用語としては1870年代に定着したとされる。USGAは1911年に独自のハンディキャップ制度を発足させ、20世紀初頭のゴルフ人口急増に伴い、統一的な基準がなかった課題に対応する形で「コースレーティング」「スロープレーティング」といった仕組みが順次整備されていった。
20世紀後半から21世紀初頭にかけては、USGA方式・EGA方式(欧州)・CONGU方式(英国)・Golf Australia方式・南アフリカ方式・アルゼンチン方式など、6つの主要な地域別制度が並立し、国際間での互換性に課題を抱えていた。この状況を受け、USGAとR&Aが共同で新制度を策定し、World Handicap System(WHS)として2020年1月から世界的に段階導入された。WHSは「開かれている(welcoming)」「一貫した技量指標(consistent measure of ability)」「現代的(modern)」という3つの基本原則を掲げている。