クラブ/メーカーガイド
Callaway(キャロウェイ)
繊維業界出身のEly Callawayがシャフトメーカーの買収から参入し、1991年のBig Berthaで「大型ヘッド=寛容性」という市場を切り開いたメーカー。近年はJailbreak構造やAI設計フェースなど、力学と計算科学を組み合わせた技術開発を特徴とする。
Callawayは1982年、繊維業Burlington Industries元会長のEly Reeves Callaway Jr.が、スチール芯にヒッコリー外装を組み合わせたシャフトを製造するHickory Sticks USA社の株式50%を取得して参入したのが始まりとされる。1984年に残りの株式を買い取り、1988年に現社名Callaway Golf Companyへ改称した。
技術面での転換点として最も知られるのが1991年発売のBig Bertha(190ccの大型スチールヘッドドライバー、第一次世界大戦の巨砲にちなむ命名)で、大型ヘッドによる寛容性の高さを訴求し市場を大きく広げた。開発年について、資料により「1986年開発・1991年発売」という表記も見られ、開発着手年と発売年が混同されないよう注意が必要である。2000年のERC Forged Titaniumドライバーでは可変フェース厚(Variable Face Thickness Technology)の鍛造フェースを、2017年のGBB Epicドライバーではフェース直後をクラウンとソールの2本のバーで連結しフェースのたわみを抑えて反発面を広げる「Jailbreak」技術を採用した。2019年のEpic Flashドライバーでは、スーパーコンピュータで4週間かけて約1万5000通りのフェース形状を検証したとされるAI(機械学習)設計のフェースを投入し、世界初のAI設計フェースとして複数の海外メディアで報じられた。
代表的な製品ラインはドライバーのBig Bertha→Epic→Rogue→Mavrik→Paradymシリーズ、アイアンのApex・Rogue・Mavrik・Paradym系である。パター事業は1997年に買収したOdysseyブランドが担っている。
代表モデル
- Epic Flashドライバードライバー・2019年
2019年発売。スーパーコンピュータによる機械学習で約1万5000通りのフェース形状を検証したとされる、世界初のAI設計フェース「Flash Face」を搭載したドライバー。
- Big Berthaドライバードライバー・1991年
1991年発売。パーシモン(柿の木)製ヘッドが主流だった時代に、190cm³のステンレス鋼製オーバーサイズヘッドを打ち出し、木製ヘッドから金属ヘッドへの移行を決定づけたとされるモデル。
- Big Bertha Steelheadフェアウェイウッドウッド・1998年
1998年発売のフェアウェイウッドで、当時のCallawayを代表するベストセラーの一つとされる。ステンレス鋼製ヘッドに軽量スチールクラウンと精密鋳造ウェイトチップを組み合わせ、低重心化を図った設計を特徴とする。
- Apex(2021)アイアンアイアン・2021年
2021年発売。フェース設計にAI(機械学習)を初めて適用した鍛造アイアンとされ、タングステンウェイトによる重心制御と、ウレタン材による打感調整を組み合わせる。ラインナップはApex21・Apex Pro・Apex MB・Apex TCB・Apex DCBの5モデル展開。
- Jawsウェッジウェッジ
Callawayのウェッジライン名で、初代「X Series Jaws」は2009年発売。現行系統の直接の祖先にあたる「Jaws Raw」は2022年に発売された。世代ごとにソール形状(グラインド)やロフト展開が更新されている。
- ELYTEユーティリティユーティリティ・2025年
2025年2月発売。カーペンター455スチール製フェースと17-4ステンレス製ボディを組み合わせ、AI設計フェース「Ai 10x FACE」と可変ウェイトによる球筋調整機構を特徴とするユーティリティ。前世代Paradym Ai Smokeユーティリティ(2024年)の後継にあたる。