ルール・用具規定の由来/用語集
COR(反発係数)
インパクト時にどれだけエネルギーが失われずに跳ね返るかを示す指標で、反発後の速度を衝突前の速度で割って算出される。ゴルフボールではなく、主にドライバーなどクラブヘッドのフェース面に対して適用される規制概念である。
COR(Coefficient of Restitution、反発係数)は、衝突(インパクト)の際にどれだけエネルギーが失われずに跳ね返るかを示す指標で、値が1に近いほど反発力(いわゆる「トランポリン効果」「スプリング効果」)が高いことを意味する。しばしばゴルフボールの性能と混同されがちだが、COR規制は主にドライバーなどクラブヘッドのフェース面の反発性能に対して適用される規制概念である点に注意が必要である。
USGAは1998年11月、ドライバーのCOR上限を0.830に制定した(実測上限0.822にテスト許容誤差0.008を加えた数値)。この上限値は、規制導入前にUSGAが適合と認めていた全ドライバーの中で最も高かったCOR値を基準に設定されたとされる。R&Aは当初この上限を採用していなかったが、国際大会での基準統一のため2008年1月1日から全クラブヘッドに0.830の上限を適用した。2002年以降は、CORを直接測定する代わりに、フェースの「バネ効果」の適合性を判定する実務基準としてCT(Characteristic Time、特性時間)テストが用いられている。
関連コンテンツ
この用語が登場する記事
- スマッシュファクターはなぜ1.5前後で頭打ちに見えるのか——運動量保存と反発係数(COR)から読む
- なぜドライバーの「反発力」には上限があるのか——CORとトランポリン効果の原理
- なぜドライバーヘッドは460ccが上限なのか——体積規制の成り立ちと目的
- なぜスマッシュファクターという指標が生まれたのか——ボール初速とヘッドスピードの比が示す効率の原理
- なぜヘッドスピードを上げても初速は比例して伸びないのか——スマッシュファクターに潜む上限の原理
- 飛距離の歴史とDistance Insights——公式資料で確かめる「39ヤード増」の中身
- なぜゴルフボールにもサイズ・重さの規格があるのか——ボール規制の原理
- ヘッドスピード別の飛距離の目安——「+1m/sで何ヤード」の読み方