ゴルフボールの原理/原理解説
なぜゴルフボールにもサイズ・重さの規格があるのか——ボール規制の原理
ゴルフボールは自由に大きく重くしてよいわけではない。USGA/R&Aが定める直径・重量・対称性という3つの規制から、なぜボールという用具に「共通のものさし」としての規格が必要とされるのかを解説する。
なぜボールのサイズ・重さに規格があるのか
ゴルフボールは自由に大きく、あるいは重くしてよいわけではない。R&Aが公開する用具規則(Part 4)には、直径は1.680インチ(42.67mm)以上、重量は1.620オンス(45.93g)以下と明記されている。直径には下限、重量には上限が設けられている点が特徴である。この規制の狙いについて規則本文は説明しておらず、本稿でも断定しない。
対称性という、もう一つの規制
規則はさらに、ボールが球対称のボールと異なる性質を持つように設計・製造・意図的に改変されてはならないと定めている(Symmetry)。つまり、特定の方向にだけ有利な性質を持たせたボールは認められない。ボールを共通のものさしとして扱うという考え方がこの規定の背景にあると考えられるが、これは本稿の解釈である。
初速・総飛距離の規制
用具規則には、このほかに「初速」(Initial Velocity)と「総合飛距離」(Overall Distance Standard)の基準が存在する。具体的な数値は別の文書に定められており、本稿では現行の数値を確認できていないため、引用しない。
規格が意味すること
ドライバーヘッドの容積やCORの規制がクラブ側の性能に上限を設けるのに対し、ボールの規格はサイズ・重量・対称性などの条件を定める。クラブとボールの双方に枠をはめることで、用具の違いがスコアに与える影響を一定の範囲に収めようとしていると理解できる。
本稿で確認できなかったこと
- 初速・総合飛距離の現行の数値基準。
- サイズ・重量の規格がそれぞれ設けられた理由(規則本文は理由を述べていない)。
- 規格の歴史的な変遷(現行値のみ確認)。
出典
- The Rules of Equipment, Part 4: Conformance of Balls(R&A) https://www.randa.org/en/roe/the-rules-of-equipment/part-4-conformance-of-balls(公式、本文確認)
- Rules History: Appendices http://www.ruleshistory.com/appendices.html(二次資料、歴史の参考)
よくある質問
- 市販されているボールはすべてこの規格に適合していますか?
- USGA/R&Aの適合ボールリストに掲載されているボールは規格に適合していますが、練習用やノベルティとして販売される非適合ボールも市場には存在します。公式競技で使用する場合は適合リストの確認が必要です。
- なぜ重量には上限だけで下限がないのですか?
- 規則本文は重量の上限(1.620オンス以下)のみを定めており、下限は定めていません。その理由は規則本文に示されておらず、本稿では確認できていません。
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