クラブの原理/比較
ミルド一枚もの vs インサート——パターの「打感」はどう作られるか
パターのフェースには、削り出しの「ミルド」と、柔らかい素材を組み込む「インサート」という二つの製法がある。打感の違いは素材そのものより音響特性に起因するとされる。
二つの製法
インサート式は、鋳造(キャスティング)で本体を成形し、フェース部分に柔らかいポリマーやエラストマー製の別パーツを組み込む製法である。一方ミルドは、金属の塊から削り出して成形する製法で、鋳造で生じうる内部の欠陥(鋳巣)が生じにくいとされる。
打感の正体は「音」
「柔らかい打感」という知覚は、素材そのものの柔らかさよりも、打球音の高さ(ピッチ)に強く連動するとされる。この指摘は複数のギア専門メディアで語られており、単純に「柔らかい素材=柔らかい打感」という図式では説明しきれない側面がある。近年はミルドフェースでも、深いミーリング加工によって接触面積を減らし、音を低くすることで柔らかい打感を実現するモデルが増えており、インサートとミルドの技術的な差はこの10年ほどで縮小してきたとされる。
実用面での違い
一般に、ミルドは打点のフィードバックが明確で、インサートは振動吸収によってオフセンターヒットへの寛容性に優れるとされる。ただし、この使い分けはあくまで傾向であり、モデルごとの設計思想によって差は大きい。具体的な素材名や代表的なモデル・発売年、初速や打感を定量的に測定したデータについては、今回の調査では特定に至っていない。
関連記事:PINGの社名とAnserパターの由来、Scotty Cameronの軌跡、パターの長さ・ライ角・ロフトの選び方。
よくある質問
- インサートとミルド、どちらが良い打感ですか?
- 一概には言えません。打感の知覚は素材の柔らかさそのものよりも打球音のピッチに強く連動するとされ、近年はミルドフェースでも深いミーリング加工によって柔らかい打感を再現するモデルが増えています。
- ミルドパターの方が精度が高いのですか?
- 鋳造由来の内部欠陥が生じにくいという製法上の特徴はありますが、それが直接的にパッティングの精度向上につながるかを定量的に検証したデータは今回確認できていません。打点フィードバックの明確さは利点として語られることが多くあります。
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