クラブの原理/変遷史
なぜクラブのシャフトは木から鉄に変わったのか——スチールシャフト公認の変遷史
かつてゴルフクラブのシャフトはヒッコリー材の木製が主流だった。新品のクラブでは1930年代半ばまでにスチールが主流になったとされ、その転換点には、米国と英国で約5年ずれたスチールシャフトの認可があった。
ヒッコリーシャフトの限界
ゴルフクラブは長らく、弾力性と入手のしやすさからヒッコリー材のシャフトが用いられてきたとされる。木製シャフトは個体差が大きく、同じ設計でも一本ごとに硬さやしなり方が異なりやすいという課題があったと伝えられている。
USGAとR&Aの認可の時差
LINKS Magazineは、USGAが1924年にスチールの使用を認め、R&Aがそれに続いて1929年に認めたと記している。Wikipediaも同様に、USGAが1924年に禁止を解き、R&Aは1929年まで禁止を続けたとしている。R&Aによるスチールシャフトの合法化は1929年11月26日とする記事もある。つまりR&Aは米国より約5年遅れて認可した。なお、1924年の米国での認可の適用範囲(全クラブか、一部の用途か)については資料により記述が異なり、本稿では確認できていない。
その後の普及
スチールは製造の均質性とコスト面の優位性から普及し、新品のクラブでは1930年代半ばまでにスチールが主流になったとされる。ただしこれを裏づける統計は本稿では確認できていない。
関連記事:昔のクラブ名の由来。
本稿で確認できなかったこと
- 1924年のUSGAの認可の適用範囲(全クラブか、パターなど一部か)。
- 「1930年代半ばまでにスチールが主流になった」とする時期の統計的な裏付け。
- 米英で認可時期が異なった理由。
- USGAの用具規則の歴史PDFは本文を確認できていない。
出典
- Why 14 Clubs?(LINKS Magazine) https://linksmagazine.com/why_14_clubs/(専門誌、要約のみ)
- Club famous for legalising steel shafts(National Club Golfer) https://www.nationalclubgolfer.com/travel/club-famous-legalising-steel-shafts/(専門誌、要約のみ)
- Historical Golf(Golf Heritage Society of Canada) https://ghsc.ca/about-historical-golf/(二次資料)
- Shaft (golf)(Wikipedia) https://en.wikipedia.org/wiki/Shaft_(golf)(二次資料)
よくある質問
- スチールシャフトはなぜヒッコリーより優れていたとされるのですか。
- 工業製品として均質に製造できるため、硬さやしなりのばらつきが少なく、性能を再現しやすかった点が大きいとされる。ヒッコリーは天然素材のため個体差が大きかったと伝えられている。
- USGAとR&Aで認可の時期が異なるのはなぜですか。
- 理由を示す資料は確認できていない。USGAが1924年、R&Aが1929年に認めたとされ、当時は規則を別々に運用していたことが背景にあるとみられるが、推測である。
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