原理原則ゴルフ

コース設計の原理変遷史

なぜベスページ・ブラックの「設計者」は一般に信じられているのと違うのか——公営コースの成り立ち

全米オープンを2度開催した公営コース、ベスページ・ブラックは、しばしばA.W.ティリングハストの設計として語られる。しかし実際の設計主体は別の人物だったとされる、公営コースならではの成り立ちを追う。

監修・執筆:原理原則ゴルフ編集部編集部

1936年開場、公営コースという成り立ち

ベスページ・ブラックコースは1936年に開場したとされる。名門私立クラブが多いメジャー開催コースの中で、公営(パブリック)コースという点で異例の存在とされ、2002年の全米オープンでは「初めて公営コースで開催された全米オープン」として、USGAによる平等主義的な決定と見なされたと伝えられている。

実質的な設計主体はJoseph H. Burbeck

ベスページ・ブラックはしばしば著名な設計家A.W.ティリングハストの作品として語られることがあるが、記録によればティリングハストの関与は簡潔な助言にとどまり、実際の設計を主導したのはJoseph H. Burbeckだったとされる。名匠の名前が一人歩きしやすい業界の中で、実務を担った人物の存在が見えにくくなる典型例だといえる。

「上級者以外お断り」の警告看板

1960年代に設置されたとされる看板には「WARNING The Black Course Is An Extremely Difficult Course Which We Recommend Only For Highly Skilled Golfers(警告:ブラックコースは極めて難しいコースであり、上級者以外にはお勧めしません)」と記されていると伝えられている。全米オープンは2002年(優勝タイガー・ウッズ)と2009年(優勝ルーカス・グローバー)の2度開催されたとされる。

よくある質問

ベスページ・ブラックは誰が設計したのですか?
しばしばA.W.ティリングハストの作品として語られますが、記録によればティリングハストの関与は簡潔な助言にとどまり、実際の設計を主導したのはJoseph H. Burbeckだったとされています。
なぜ「WARNING」の看板があるのですか?
1960年代に設置されたとされる看板で、コースの難易度の高さから上級者以外の利用を控えるよう促す内容になっているとされています。