原理原則ゴルフ

ルール・用具規定の由来原理解説

なぜゴルフの統括団体はUSGAとR&Aの2つに分かれているのか

他の多くの競技と異なり、ゴルフには世界統一の単一の統括団体が存在しない。米国とそれ以外の世界とで管轄が分かれているのはなぜか。1951年の統一会議に至るまでの経緯を解説する。

監修・執筆:原理原則ゴルフ編集部編集部

別々に発展した二つの起源

R&Aの起源は、1754年にスコットランドのセント・アンドリュースで創設されたRoyal and Ancient Golf Clubに遡る。一方USGA(全米ゴルフ協会)は、それよりずっと後の1894年、米国内のアマチュア選手権チャンピオンを決定するための組織として創設された。二つの団体は、それぞれ別の大陸で、別の時代背景のもとに生まれた組織である。

規則の見解の相違

両団体は当初、それぞれ独自に規則を制定していたため、次第に見解の相違が拡大していったとされる。具体例として、1947年にUSGAは規則を61条から21条へと大幅に簡素化する改定を行ったが、R&Aはこの改定に追随しなかったと伝えられている。規則の内容が大西洋を挟んで食い違う状態が続いていたことになる。

1951年の統一会議

この状況を解消するため、1951年、USGA・R&A・オーストラリアゴルフ連合・カナダ王立ゴルフ協会の代表がロンドンとセント・アンドリュースに集まり、統一規則の草案を作成した。この会議を経て、1952年1月1日発効で共同規則が実現し、以降両団体は共同でルールを発行する体制へと移行した。現在、統括範囲としてはUSGAが米国とメキシコを、R&Aがそれ以外の世界の地域を管轄する形になっている。この地理的な線引きが正式にいつ、どのような取り決めで定められたのかについては、本記事作成時点で詳細な裏付けまでは確認できておらず、今後の課題としたい。

よくある質問

USGAとR&Aはどちらが「本家」なのですか?
起源の古さで言えばR&A(Royal and Ancient Golf Club、1754年創設)の方が古く、USGAは1894年創設です。ただし両者はそれぞれ独立した統括団体であり、現在は共同で規則を発行する対等な関係にあります。
USGAとR&Aはなぜ規則を統一したのですか?
当初は別々に規則を制定していたため見解の相違が拡大し、規則が一致しない状態になっていました。この状況を解消するため1951年に統一会議が開かれ、1952年1月1日から共同規則が発効しました。