原理原則ゴルフ

クラブ/メーカーガイド

Titleist(タイトリスト)

1932年、ゴム加工業Acushnet Process Companyのゴルフボール部門として分社。「均一な品質のボール」を追求した創業の姿勢は、現在のクラブ設計における精密なフェース剛性・重心制御の思想にも引き継がれているとされる。

Titleistの母体であるAcushnet Process Companyは1910年創業のゴム加工会社で、1932年にゴルフボール部門を分社したのがTitleistの始まりとされる。創業者Philip E. Young(愛称"Skipper")が、自身のラウンド中に外したパットの原因を調べたところボールの芯がずれていたことをX線で発見し、均一な品質のボール開発を志したという逸話が公式サイト等で繰り返し語られている。ただしこの逸話は同一の公式ナラティブに由来する可能性があり、独立した第三者検証までは確認できていない。

クラブ事業においては、1990年代の975Dドライバーでチタン素材への移行を進め、近年はATI 425 Aerospace Titanium(航空宇宙グレードチタン)フェースを採用したTSiシリーズ(2020年〜)、シリーズ最深重心位置を掲げるGTシリーズ(2024年〜)へと展開している。フェース周縁をチタン製リングで補強するSpeed Ringと、打点位置に応じてフェース厚みを変えるVariable Face Thicknessの組み合わせにより、オフセンターヒット時もボール初速を保つ設計思想を掲げているが、これらの技術説明は主にTitleist公式発信に基づくもので、独立系メディアによる裏付け検証は今回十分に確認できていない。

代表的な製品ラインはドライバーのTSi→GTシリーズ、アイアンのT-series、ウェッジのVokey Design、そして2000年にPGAツアーへ投入されたボールのPro V1/Pro V1xである。

代表モデル

  • GTドライバードライバー・2024年

    2024年発売、Titleist歴代シリーズで最も低く深い重心位置を掲げるドライバー。ATI 425 Aerospace Titanium製フェースとSpeed Ring構造を軸に、寛容性と操作性の両立を狙う。

  • Vokey Design SM10ウェッジ・2024年

    Bob Vokeyのウェッジ専業ブランドVokey Designの現行シリーズ。ロフトごとに重心位置を変えるProgressive Center of Gravity設計と、複数のソール形状(グラインド)展開を特徴とする。

  • 620 MBアイアンアイアン・2019年

    2019年発売、718 MBの後継モデル。1025炭素鋼の一枚鍛造ヘッドを採用したクラシックなマッスルバックアイアンで、姉妹モデル620 CBとプロファイルを統一している。

  • GTフェアウェイウッドウッド・2024年

    2024年8月発売。高強度465ステンレス鋼製の鍛造Lカップフェースとシームレス サーモフォームクラウンを組み合わせ、GT1(超軽量・最深重心)/GT2(寛容性重視)/GT3(操作性重視、SureFit CGトラック搭載)の3モデルで展開するフェアウェイウッド。

  • GTユーティリティメタルユーティリティ・2025年

    2025年2月発売(発表は同年1月16日)。前世代TSRハイブリッドの後継にあたるウッド型ユーティリティで、GT2(バランス型)とGT3(コンパクトで操作性重視)の2モデル展開、SureFitホーゼルによる調整機構を特徴とする。