コース設計の原理/変遷史
「130の自然なホール」から18を選ぶ——サンドヒルズの逆説的な設計手法
動かした土はわずか4,000立方ヤード。ビル・コアとベン・クレンショーが手がけたサンドヒルズ・ゴルフクラブは、造成ではなく「発見」によって設計されたとされる。
2年間の踏査から始まった設計
サンドヒルズ・ゴルフクラブ(米国ネブラスカ州)は、ビル・コアとベン・クレンショーが設計し、1994年に開場したとされる。設計に先立ち、2人は約2年間かけて広大な砂丘地帯を踏査し、ティー・フェアウェイ・ハザード・グリーンに適した自然地形——「ナチュラル・ゴルフホール」——を130か所以上発見したとされる。その中からルーティングとして成立する18ホールを選び抜いたという。
動かした土はわずか4,000立方ヤード
最終的に造成のために動かした土の量は、わずか4,000立方ヤードだったとされる。現地の砂が「粒が非常に丸く、実質的にUSGAグリーンミックスと同等」の性質を持っていたことも、大規模な排水設備を不要にし、造成量を抑えられた一因とされる。建設費は総額120万ドルと、同格の評価を得たモダンコースと比べても大幅に安価だったとされる。
「発見」としての設計評価
Golf Club Atlasは同コースを「第一次世界大戦以降、米国内で建設された最も自然なコース」と評したとされる。造成によって理想のホールを「つくる」のではなく、土地に既に存在する理想のホールを「見つける」という手法は、後のミニマリズム設計の潮流を象徴する事例として語られることが多いとされる。
関連記事:トム・ドークのミニマリズム。
よくある質問
- サンドヒルズ・ゴルフクラブの設計で動かした土の量はどれくらいですか?
- わずか4,000立方ヤードとされます。2年間の踏査で発見した130か所以上の自然な地形から18ホールを選び抜く手法が取られました。
- 建設費はどれくらいでしたか?
- 総額120万ドルとされ、同格の評価を得たモダンコースと比べても大幅に安価だったとされます。現地の砂の性質により大規模な排水設備が不要だったことも一因とされます。
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