ゴルフボールの原理/変遷史
なぜタイヤ会社の糸巻きボールが世界最多特許のブランドになったのか——Srixonの変遷史
1888年に世界初の空気入りタイヤを発明した英国由来の技術を持つ住友ゴム工業が、1960年代からゴルフボール開発に参入していた。他社向けOEM製造から自社ブランドへ転じたSrixonの成り立ちを解説する。
空気入りタイヤの技術を持つ総合ゴムメーカー
住友ゴム工業は、1888年に世界初の空気入りタイヤを発明した英国発の技術を継承する総合ゴムメーカーで、自動車タイヤに加えゴルフボール・テニスボールなど幅広いゴム製品を手がけてきたとされる。同社のゴルフボール事業のルーツは1960年、糸巻き(ラバースレッドワウンド)構造のゴルフボール開発に遡り、1964年には日本国内最大のゴルフボールメーカーの地位を確立したとされる。
ゴルフボール史上最多クラスの特許保有
住友ゴムはゴルフボール分野で史上最多クラスの特許数を保有するとされ、1990年代には金属化合物を使用した世界初のゴルフボールを開発、さらに「Maxfli Hi-Brid」ではウレタン中間層を採用した世界初の3ピースボールを送り出したと伝えられている。タイヤ製造で培われたゴム配合・成形技術が、ゴルフボールのコア・カバー開発にどの程度直接転用されたかについては、本記事作成時点で技術詳細の一次資料までは確認できておらず、今後の課題としたい。
OEMブランドから自社ブランド「Srixon」へ
「SRIXON」という名称は、「Sumitomo Rubber Industries」と、前進を意味する「ON(Onward)」を組み合わせた造語とされる。当初は他社ブランド向けの高性能OEM製造を主軸としていたが、1996年に自社ブランドとして立ち上げられ、以降、タイヤメーカーとしての素材工学の知見を土台にしたゴルフボール・クラブブランドとして展開されている。
関連記事:ブリヂストンスポーツの多角化の変遷史。
よくある質問
- Srixonはもともと何を作っていた会社ですか?
- 住友ゴム工業という、自動車タイヤをはじめとするゴム製品全般を手がける総合メーカーがルーツです。1960年からゴルフボール開発に参入していたとされています。
- 「SRIXON」という名前の由来は何ですか?
- 「Sumitomo Rubber Industries」と、前進を意味する「ON(Onward)」を組み合わせた造語とされています。1996年に自社ブランドとして立ち上げられました。
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