コース設計の原理/変遷史
なぜシネコック・ヒルズは4度も設計し直されたのか——USGA創設クラブの改修史
1891年創設、USGA設立5クラブの一つであるシネコック・ヒルズは、Willie DavisからCharles Macdonald、そしてWilliam Flynnへと、設計者を替えながら幾度も作り直されてきた。なぜ一つのコースがこれほど改修を重ねる必要があったのかを追う。
監修・執筆:原理原則ゴルフ編集部(編集部)
1891年、12ホールから始まった
シネコック・ヒルズ・ゴルフクラブは1891年に設立され、当初はWillie Davisの設計による12ホールのコースだったとされる。翌1894年にはWillie Dunn Jr.により18ホールへ拡張され、同年、全米ゴルフ協会(USGA)設立時の5つの創設会員クラブの一つになったという。
Macdonaldの改良、そしてFlynnによる全面刷新
1901年にはC.B. MacdonaldとSeth Raynorが設計の改良に関わったと伝えられている。しかし現在のコースの骨格を決定づけたのは1931年、William S. Flynnによる全面的な新設計だったとされ、これが今日まで続くシネコック・ヒルズの基礎になっているという。
2010年代、原点回帰の修復
2010年代にはBill CooreとBen Crenshawが大規模な修復を手がけ、Flynnが当初描いた設計思想に近づける方向で整備を行ったとされる。一つのコースが130年以上のあいだに複数の設計家の手を経て今日の姿になったという経緯は、名門コースが「一人の設計家の完成形」ではなく、時代ごとの改修の積み重ねであることを物語っている。全米オープンはこれまでに1896年、1986年、1995年、2004年、2018年、2026年の6回開催されているとされる。
よくある質問
- シネコック・ヒルズは誰が設計したのですか?
- 1891年にWillie Davisが最初の12ホールを設計し、その後Willie Dunn Jr.、C.B. Macdonald、William S. Flynnと複数の設計家が改修に関わってきたとされています。現在の骨格は1931年のFlynnの全面設計によるものです。
- なぜ何度も設計し直されたのですか?
- コースの拡張やUSGA創設クラブとしての競技会開催への対応など、時代ごとの要請に応じて改修が重ねられてきたためとされています。2010年代にはCoore & Crenshawによる原点回帰の修復も行われました。