ゴルフボールの原理/変遷史
なぜウィルソンは「柔らかすぎるボール」に賭けたのか——DUOと低コンプレッション市場の変遷史
2011年に登場したウィルソン・スタッフ「DUO」は、当時としては極端に低いコンプレッション値を武器に、ゴルフボール市場に「ソフトフィール」というトレンドを持ち込んだ。低コンプレッションボールはどのようにして一大市場になっていったのかを追う。
2011年、「柔らかさ」を前面に出したボールの登場
ウィルソン・スタッフの「DUO」は2011年、低コンプレッション(低反発硬度)ボールとしてデビューした。Golf Digestの記事によれば、2014年にはコンプレッション値29という、当時としては非常に低い値を持つモデルを投入し、ソフトな打感を求める「ソフトフィール」トレンドの火付け役の一つになったとされる。
約20年で60ポイント下がったコンプレッション値
Wilson側の発信によれば、同社は「約20年前」に低コンプレッションのゴルフボールというカテゴリー自体を業界に導入し、このセグメントのリーダーとして位置づけられてきたという。同社の2ピースボールのコンプレッション値は、この20年間で約60ポイント低下したとされ、低コンプレッション設計はティーショットにおける高い弾道と少ないスピン量につながるという説明がされている。
「柔らかい球」がなぜ売れたのか
コンプレッションが低いボールは、一般的にスイングスピードが遅め〜中程度のゴルファーでも十分にボールを圧縮でき、飛距離や打感の面でメリットを感じやすいとされる。DUOはウィルソンの看板ボールフランチャイズとなり、直近のモデルではコア添加剤による「ベロシティブースト」技術によって、ソフトな打感を維持しながら飛距離と打ち出しやすさを向上させているという。
なお、DUO Softという名称の開発背景や命名の由来についての一次資料、また「低コンプレッション市場の拡大」を業界全体の動きとして裏付ける競合他社側からの視点については、本記事作成時点でWilson側発信の記事以外でのクロス検証ができておらず、確認できていない。
関連記事:Volvikとカラーボールの変遷史。
よくある質問
- 低コンプレッションボールとは何ですか?
- 反発の硬さ(コンプレッション)が低く設計されたボールで、スイングスピードが遅め〜中程度のゴルファーでも十分に圧縮でき、飛距離や打感の面でメリットを感じやすいとされています。
- ウィルソンDUOはなぜ注目されたのですか?
- 2014年にコンプレッション値29という当時としては非常に低い値のモデルを投入し、「ソフトフィール」というトレンドの火付け役の一つになったとされています。
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