コース設計の原理/原理解説
なぜ「戦略的設計」はゴルフコース設計思想の主流になったのか——懲罰的設計との対比
ミスを罰する「懲罰的設計」と、選択肢を用意する「戦略的設計」。ゴールデンエイジ以降のコース設計思想を二分してきたとされるこの対立軸は、何を根拠に語られてきたのか。
懲罰的設計とは何とされるか
「懲罰的設計(penal design)」とは、狭いフェアウェイや深いラフ・バンカーによって、ミスショットに対して直接的なペナルティを課す設計思想を指すとされる。オークモント・カントリークラブは、その徹底したバンカー配置と速いグリーンによって、懲罰的設計の代表例として語られることが多いとされる。
戦略的設計とは何とされるか
これに対し「戦略的設計(strategic design)」は、複数のルート・攻め方を用意し、プレーヤー自身にリスクとリターンを天秤にかけた選択をさせる設計思想とされる。アリスター・マッケンジーは、この戦略性を重視した設計家の代表格として語られることが多いとされ、オーガスタ・ナショナルの設計思想にもこの考え方が反映されているとされる。
対立軸として語られる理由
この二分法は、あくまで設計思想を理解するための対比の枠組みとして広く使われてきたとされるが、実際の個々のコースが純粋にどちらか一方に分類できるわけではないとされる。多くの名コースは、ホールによって懲罰的な要素と戦略的な要素を使い分けているとされ、この二分法を単純な優劣の物差しとして使うことには注意が必要とされる。
関連記事:オーガスタ・ナショナルが「セカンドショットのコース」と呼ばれる理由、パインバレーの設計哲学、オークランド・ヒルズの1951年改修。
よくある質問
- 懲罰的設計と戦略的設計の違いは何ですか?
- 懲罰的設計はミスショットに直接的なペナルティを課すことを重視するのに対し、戦略的設計は複数の攻め方を用意し、プレーヤー自身にリスクとリターンの選択をさせることを重視するとされます。
- この二分法はすべてのコースに当てはまりますか?
- あくまで設計思想を理解する枠組みであり、実際の名コースの多くはホールごとに懲罰的な要素と戦略的な要素を使い分けているとされ、単純な二者択一で分類できるものではありません。
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