コース設計の原理/比較
転がすか、落とすか——リンクスとパークランド、二つのアプローチショット哲学
砂質土壌のリンクスは地面を這わせる「グラウンドゲーム」を、粘土質のパークランドは空中から止める「ターゲットゴルフ」を生んだ。土壌と気候の違いが、アプローチとグリーン設計をどう分けたかを比較する。
土壌と気候が決めるボールの振る舞い
リンクスランドは水はけの良い砂質土壌で、雨の後も比較的早く地面が締まり、低いバウンドと長いランが生まれるとされる。一方、米国のパークランドコースは粘土やロームを含む重い土壌が多く、水分を保持しやすいため柔らかく湿った芝面になりやすいとされる。フェスキューやブラウントップ・ベントといったリンクスの在来種芝は「転がすゴルフ」に適した締まった芝面を作るのに対し、パークランドで多いベントグラスやポアアニュアはより柔らかい受け止めるグリーンを作るとされる。
アプローチとバンカーの設計差
リンクスでは地面に沿って転がし入れる「グラウンドゲーム」が有効で、深く切り込んだ壁の立つポットバンカーが、良い当たりでも容赦なく罰するとされる。対してパークランドでは、樹木やウォーターハザードが絡む設計が多く、グリーンを高い弾道で狙い、ピンポイントで止める「ターゲットゴルフ」的なアプローチが求められる傾向にあるとされる。バンカーもリンクスの深いポット型に対し、パークランドではなだらかに広がる形状が多いとされる。
どちらが優れているかではなく、土地が決める設計
この対比は、設計家の思想の違いというより、リンクスランドと内陸の土壌・気候条件の違いがもたらした帰結として語られることが多いとされる。セント・アンドリュース旧コースのような自然発生的なリンクスと、オーガスタ・ナショナルのような戦後アメリカの造成コースを並べると、同じ「良いアプローチショット」でも求められる技術がまったく異なることが分かる。
よくある質問
- リンクスコースとパークランドコース、アプローチの打ち方はどう違いますか?
- リンクスでは地面を転がして寄せる「グラウンドゲーム」が有効とされ、パークランドでは高い弾道でグリーンに落として止める「ターゲットゴルフ」的なアプローチが求められる傾向にあるとされます。土壌と芝の違いがその背景にあります。
- なぜリンクスとパークランドで土壌がこんなに違うのですか?
- リンクスランドは海沿いの砂丘地帯に成立した水はけの良い砂質土壌であるのに対し、内陸のパークランドコースは粘土やロームを含む重い土壌であることが多いためとされます。
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